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■RadeonHD4850をファンレスにしてみる。

いつもご覧頂きまして有難う御座います。

今回は実験企画としました。なぜ実験なのかって?
そりゃ夏といえば、夏休み、夏休みといえば宿題、宿題といえば実験!という事で、
ちょっと童心に帰ってみたいと思ったからです。

嘘です。今考えました。

で、今回の実験の素材(生贄?)は今ホットな商品であるATI社製のグラフィックカード、
『RadeonHD4850』
です。

まぁ、かなり売れてますわ。情報サイトや雑誌で情報が出るや否や、当店でもかなりの数のお客様が
このRadeonHD4000シリーズを選択
されています。
でもRadeon8500から使って来た人間としてはATI社製のグラフィックカードは『ドライバソフトの出来が今三つぐらい』とか『ベンチマークの成績は良いけど実際のゲームでは・・・』とか『そもそもゲームとの相性が・・・』とかちょっとネガティブな印象があるんですが、ともあれこれまでライバルのNVIDIA社の後塵を浴び続けていたATI社からの久々のリーサルウェポンという所でしょうか?

『安い、速い』と一見いい事ずくめのようなHD4000シリーズですが、いただけない点もあります。

それは『発熱』

なんというか今までのグラフィックカードでは考えられなかった熱さなんです。
往々にしてグラフィックカードは頭脳であるGPUの辺りがほんのりと熱くなりますが、
HD4000シリーズはカード全体が熱くなって、カードの周りにほんのり暖かい空気の層が出来るぐらいです。
明らかに冷却が足りて無いんじゃないの?って感じではあるのですが、トラブルは全く出ませんので、
メーカーさんもその辺は考えて出しているんだと思いますが、どうも精神衛生上、宜しく無いです。
という事で、今回はRadeonHD4850を低発熱化しつつ、あわよくばファンレス化してやろうというコンセプトでやって行きたいと思います。

今回使用するパーツは以下の通りです。
SN360172.jpg
○サファイア RadeonHD4850 DDR3/512MB (リファレンスデザイン)
○Aurus   Fridge JES988 (大型VGAクーラー)
○ZALMAN  ZM-RHS1 (VGAメモリヒートシンク)

この内グラフィックカードにつきましてはもう説明の必要も無い有名商品ですので、あえて説明はしません。
で、今回取付るVGA用クーラー『Fridge JES988』です。
SN360174.jpg
販売代理店はサイズさんです。箱はグラフィックカードぐらいの大きさですが、ずっしりと重いです。
ヒートパイプは4本、グラフィックカードのコアと接触する部分から出ています
大きなクーラーですがグラフィックカードと接触する部分はコアのみです。

そして『ZM-RHS1』。これはメモリ等に貼り付ける補助ヒートシンクです。
SN360173.jpg
前述したとおりJES988はコア以外がヒートシンクに接触しませんので、メモリ・電源部の発熱が気になります。そこでこのZM-RHS1を使用して冷却の補助をしてやります。
両面テープで貼り付けるだけですが、しっかり固定され熱の伝導も問題ないです。
今回は取り付ける場所が多そうなので、たっぷり2パック用意しました。多い日も安心です。

では最高の材料が揃った所で調理開始です。 ア~レ!キュイジ~ヌ!

※グラフィックカードの標準ヒートシンクの取り外しは製品保証が喪失する可能性が御座います。
 取外し・取付時の破損など、ヒートシンクの交換はリスクを伴います。
 交換の際はこれらの事を考慮のうえ、自己の責任において行ってください。


先ずは精密ドライバーで標準のファンヒートシンクを固定しているネジを外していきます。
SN360175.jpg
写真が分かりづらく申し訳ないのですが、固定ネジは10箇所あります。
安定するようになるべく対角線上、外側の物から外していきます
ネジが外れたら前部にあるファンコネクタを外し、ヒートシンクとカードの隙間に指を入れて、
ゆっくりとヒートシンクを外していきます


SN360176.jpg
ヒートシンクが外れました。
コアにサーマルグリスが塗られていますので、綺麗にふき取っておきましょうね。

次にヒートシンクをつける前にメモリクーラーを貼り付けます。
貼る前にメモリ表面に糊が残っている場合がありますので、アルコールなどでふき取りましょう
SN360177.jpg
今回はメモリ、そして電力供給部分には重点的に装着してみました。

ではコアにグリスを塗り、ヒートシンクを装着していきます。
装着は見た目は簡単でカードのグラフィックコアの近くの4つの固定穴にヒートシンクのネジ穴を合わせ、
付属のネジとワッシャーで固定
します。この場合のヒートシンク側のネジ穴は一番外でした。
しかし見た目とは裏腹に強力に固定する為にネジの長さがギリギリで、ネジ穴を合わせるのに苦労します。
ここでも対角線上に締めていきましょう。一方にあまり傾くとコアを傷つける可能性があります。
また締め過ぎも厳禁です。取付時は軽い力で止まるまでにしておき、最後に増し締めをしましょう。

SN360179.jpg
で、でけた。
おおー。なんかかっこいい! むちゃくちゃサイバーな雰囲気になりましたよ。(笑
なぜかヒートシンクの長さもカードと申し合わせた様にピッタリですし。 

では実際にマザーボードに取り付けてみます。
SN360181.jpg
まさに衝立状態です。グラフィックカードから向こうが見えません
写真はASUS製マザーボードのP5K-Eを使用していますが、ガッツリS-ATAポートが4つ塞がれています
Yes!(ヲイ

次は横から見てみます。
SN360182.jpg
なんというかCPUに取り付けている峰クーラーよりも背が高いです。
「そもそもケースに入らないんじゃ・・・。」という妖精さんの声が聞こえてきたような気がしますが、
きっと気のせいです。そんな物がいるはずがありません。ふんふ~ん♪

SN360183.jpg
ちょっと分かりづらいのですが、隣接2スロットが塞がれます
拡張性?あーあー、きーこーえーなーいー。

という訳で、実際に装着して温度の変化を見たいと思います。
その前にファン交換前のデータを取ってありますので、そちらから見ていきます。
テスト環境は以下の通りです。

○CPU      Intel Core2Duo E8400
○CPUクーラー サイズ 峰 Rev.B
○マザーボード Asustek P5K-E/WiFi
○メモリ     DDR2 PC6400 2GB
○HDD      HGST HDP725032GLA360
○光学ドライブ パイオニア DVR-212

先ず負荷をかけないアイドリング状態で1時間ほど起動させコアの温度をモニターしてみました。
WS000015.jpg
うはっ。アイドルで80℃っすか。上で書かせて頂いたとおり、これだけの発熱があれば
カードの回り全体に熱だまりが出来るのもわかる気がします。

次に『DEVIL MAY CRY4ベンチマークを』最大負荷で動作させながら、コアの温度をモニターします。
WS000013.jpg
最大値は90℃まで到達してしまいました。温泉卵が出来てしまいます。
数時間動作させましたが、温度は88℃から90℃を行ったりきたりしていましたが、
熱暴走などの兆候はありませんでした。

ではいよいよファンを換装したHD4850で実験していきます。
同じ様に負荷をかけないアイドリング状態で1時間ほど起動させコアの温度をモニターしてみます。
WS000012.jpg
おおっ!なんと45℃! 約30℃も低下しました。
やっぱり見掛け倒しじゃなかったんですね。カードの回りも『ムワッ』としていません。非常にいい感じです。

期待に胸を膨らませつつ、ベンチマークテストに移ります。
順調に動き始めました。温度は50℃前後でしょうか。 と、そのとき突如PCが再起動!BIOS画面が表示されましたが、画面全体に縦じまが!

ぎゃーっ!

直ぐに電源を切りました。あまりの事にスクリーンショットも取れていません。あーびっくりした。

とりあえず深呼吸をして状況を確かめます。
再起動が掛かる前のGPUコアの温度は50℃前後でしたので熱暴走の可能性は無いはず・・・。
標準ファンの時から構成などは変えていないので、問題ないはず・・・。うーむ。

一先ずコア以外の部分の発熱の可能性も考え、カード裏を触診してみます。
うーん、メモリ周りも異常なし、コア周りもむしろ標準状態より冷えている・・・、
そんな事を考えながら、カード前部を触っていくと・・・、

熱っ!

一瞬で指を離すぐらい熱い部分が・・・。これはおかしい、と思いつつその部分についているパーツを確認すると、どうやら電源部分のようです。
標準ファンのように接触冷却が無いと、ヒートシンクの放熱では間に合わないようです。
コアの冷却が十分なだけに、ちょっと悔しいのですが、電源部冷却のためにファンを付けるか、と思った矢先!

サイズさんよりVGAクーラー『MUSASHI』登場!
http://www.scythe.co.jp/cooler/musashi.html

なんと言う伏兵! 今、ファンをつけたらどう考えても『でっかいMUSASHI』になってしまうぅぅぅぅ!
う~ん、う~ん。結局名案は思いつきませんでした。orz

○今回分かった事
・HD4850(というかハイエンドグラフィックカード)はグラフィックコアだけでなく、周辺の回路なども相当の発熱がある。
・その為、コアだけでなくカード全体を冷やす為の仕組みが必要。

○まとめ
結局、発熱の低減には成功したものの、安定して動作させることが出来ず、
ファンレス化については残念な結果に終わってしまいました。
本来ならここでファンをつけて・・・、という流れになるところですが、
『伏兵』のお陰でそれもままならず・・・。
もう『MUSASHI』でいいじゃん。というのはあまりにも・・・、というかそれだと実験した俺、ナイス徒労!
うわー、それはいやだぁ!でもいい案も出ないし・・・。
もうグダグダですが、ご覧の皆様で何か名案が御座いましたら、コメントください。よろしくお願いします。

次回に、続く・・・の?
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■コメント

■Re: RadeonHD4850をファンレスにしてみる。 []

パーツレビューいつも楽しみに拝見しております。
携帯カメラが悪いとは言い切れませんが、UPされてる画質が見辛く勿体無い…
見れればいいじゃねーかと言われればお終いですが…

■コメント有難う御座います。 [パーツ副将軍]

いつもご覧頂きまして有難う御座います。

ああっ、これは痛いところをつかれたというか…。
すみません。

実は会社としてのデジカメはあるのですが、
パーツ将軍専用のデジカメって言うのが無いのです。。。。(汗

会社の物は使おうと思ったら誰かが使ってるとか、充電されていないとか、色々ありまして…。

今後はなるべくデジカメで撮れるように「偉い」人たちと相談していきたいと思います。

これからも『パーツ副将軍』を宜しくお願い致します。

■Re: RadeonHD4850をファンレスにしてみる。 [vanessa]

いつも参考にさせて頂いています。

私も4850を購入しましたが、リファレンスの冷却性能に不安を覚えました。
たしかにあの温度は精神衛生上よくないですね(笑

>>一瞬で指を離すぐらい熱い部分が・・・。
とありますが、どこか気になります。実際自分で触ればいいんですが、写真を載せていただけるとありがたいです。

自分の4850はサイズ社のムサシを取り付け、思った以上に静かな事と、FAN低速でアイドル温度が36度となり満足しています。

それではこれからもパーツレビュー頑張ってください。

■Re: RadeonHD4850をファンレスにしてみる。 [パーツ副将軍]

いつもご覧頂きまして有難う御座います。

>vanessa様
コメント有難う御座います。
実は実験に使用したカードは代理店様のご好意でお借りした物で既に手元にないのです…。申し訳ないです。
異常に熱いポイントですが、サファイア製のリファレンス仕様のカードですと、裏面の前部、緑の製品ラベルが貼ってある辺りになります。

MUSASHIクーラー良いですね。
弊社でも機会があれば実験したいと思っていますが、
この実験以来、「偉い」人たちの目が厳しくて…。(笑

これに懲りずにまた当レビューを宜しくお願い致します。

■Re: RadeonHD4850をファンレスにしてみる。 [q]

HISのIceQ4とかいうファンを搭載した製品はピカイチの冷却性能で、しかも静かだそうですが、レインさんでは入荷の予定はないんでしょうか。

■Re: RadeonHD4850をファンレスにしてみる。 [パーツ副将軍]

いつもご覧頂きまして有難う御座います。

>q様
恐らくこちらの商品の事だと思うのですが。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20080812/1006982/
販売部に確認しました所、かなりの品薄状態で、
弊社でもご注文のお客様に対応するのが精一杯の状態ですので、パーツの販売ページには掲載させて頂いていないとの事です。申し訳御座いません。

詳しい納期などのご希望の場合は、
TEL:06-4306-7150/MAIL:info@regin.co.jpまで
お問合せ頂きます様、お願い致します。
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