■2008年07月

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■和作屋本舗 剣山(つるぎさん)600W

いつもご覧下さいまして有難う御座います。

今回は当店のオリジナル商品、『和作屋本舗 剣山600W』(つるぎさん)で御座います。
なんだか仰々しい名前が付いておりますが、『600WのATX電源ユニット』です。

ではなんだかとっても恐れ多いのですが、弊社オリジナルパーツブランド『和作屋本舗(わさくやほんぽ)』のご説明からさせて頂きたいと思います。

『和作屋本舗』は当店店長の「山下 和作」(やました かずとも)が、たま~に海外に行って、
『これはイイ!』とか『何で日本で売って無いんだろう?』というものをドンドン紹介するべく、立ち上げたブランドです。
当店の店長は典型的な大阪人ですので、『安くて良いもの』が大好きです。また『安すぎる』モノも大好きです。
『和作屋本舗』は大体そんな感じで商品をラインナップしております。

さて今回の『剣山600W』でございますが、これまでご愛顧頂いておりました山頂シリーズ電源の最新モデルとなります。
山頂シリーズ電源はこれまで『六甲山400W』(ろっこうさん、販売終了)、『高野山400W』(こうやさん)、『金剛山500W』(こんごうさん)とラインナップしてまいりました。
コストパフォーマンスと静音性を両立したモデルとして御好評をいただいてまいりましたが、
最大容量が500Wと、増大するパソコンの消費電力に対して、「ちょーっと容量不足かな?」と言う部分がありました。そこで今回の『剣山600W』を登場させた次第で御座います。

さてこの山頂シリーズですが、どのモデルもコンセプトは『静音&高信頼&ハイコストパフォーマンス』です。
全てのモデルで回転数自動調整機能つきの12cmファンを搭載 、高い静音性を確保しています。
製造は中国の工場で行っています。中国産というと昨今は不安に感じられる方も多いかと存じますが、
山頂シリーズは某有名パーツメーカーのOEM生産も手がける工場で生産していますので、
中国製といってもよくケースに付属したりしているモノとは全く異なります。

では、実際の『剣山600W』のご紹介に移りたいと思います。
先ずはパッケージから・・・、
SN360151.jpg

白箱をベースに商品シールを貼ったシンプルな物です。デザインは店長です。(笑)
天面には簡単な製品の特徴を、側面にはお決まりの「大人と大人のお約束」が書いてあります。

ではおもむろに開梱して、内容物を・・・、
SN360152.jpg

これまたシンプルに抑えてあります。電源本体と取付ネジ、後は電源ケーブルですね。
勿論電源ケーブルはPSE対応ですのでご安心を。
一点注意点ですが、こちらの商品は外箱が保証書となりますので、お捨てにならないようにお願いします。

次にちょっと気になるケーブルの長さと接続コネクタ数のご紹介です。
SN360153.jpg
ケーブルの長さは全てのケーブルが大凡50cmぐらいあります。大きめのケースでも安心ですね。
ちなみに人気ケースであるAntec製のP182ですと、ATX電源コネクタがドライブ側にあるマザーボードであれば裏側を回す配線が可能です。

コネクタ数は以下の様になります。
●シリアルATAコネクタ2個のケーブルが2本
●光学ドライブ用の4ピンコネクタ3個、FDD用1個のケーブルが2本
●PCI-Express用補助コネクタ6ピンが2本
●ATX12V補助電源コネクタ4/8ピン共用が1本
●ATX電源20/24ピンコネクタ

多目という訳ではありませんが、決して少なくも無く、必要にして十分と言うところでしょうか。
特筆すべきはPCI-Eコネクタが2つあることですね。昨今のハイエンドビデオカードは1枚でこのコネクタを2つ使用することが多いので、この点は市場のニーズに合わせた仕様になっていますね。

ケーブルですがATX電源ケーブルのみシールド付きとなっています。最近はEMI(電磁波)対策が重要視されてきており、全てのケーブルをシールドしている物が多いのですが、実際の所、シールドされているとケーブルがとても硬くなり、配線に苦労するのですが、『剣山』ではシールドをATX電源のみとし、その他のケーブルも柔らかい皮膜とする事で、配線のしやすさを重視しています。

それでは実際にこの『剣山』を使ってみたいと思います。
電源のレビューと言うのは正直難しいのですが、電源とはPCに必要な電力を作り出す部分、いかなる状況でも安定した電力が供給される事が重要、と考えまして、実際に負荷を掛けた状況を作り出して、電圧の変動などをチェックしてみたいと思います。

チェック環境は以下の通りです。
○CPU      Intel Core2Duo E8500
○CPUクーラー サイズ 忍者2
○マザーボード Asustek P5K-E/WiFi
○メモリ     DDR2 PC6400 2GB
○HDD      HGST HDP725032GLA360
○光学ドライブ パイオニア DVR-212
○VGA      Geforce8800GT 512MB 

先ずはアイドリング状態の電圧から・・・
電圧アイドル1
電源ユニットから出力される電力は、ここに表示されている『+3.3V、+5V、+12V』が主にPCで使用され、且つ重要となっています。
ご覧の通り、各電圧とも規定値より若干高い数値を示しています。
特に5V、12Vは有名メーカーの電源ユニットでも若干下回っている事もあり、非常に優秀だと言えます。
電圧が高いと機器に悪影響があるのではないか?とお考えの方もおられるかもしれませんが、
大凡電圧については規定電圧から±10%程度の誤差が認められていますので、問題は無いと思われます。
むしろ電源ユニットは経年劣化で電圧が下がっていく傾向にありますので、新品の状態での電圧が若干高い方が、劣化した際も電圧が下がりすぎる事も無いかもしれません。

では実際に負荷がかかった状態での電圧を見て行きたいと思います。
ここでは「OCCT」と言うソフトを使い、システムに1時間連続で高負荷を掛け、その間の電圧の変化を記録していきます。

先ずは「+3.3V」から・・・
2007-07-15-11h41-Volt3.png
負荷がかかりだすと、0.01V程規定値から下回りますが、その後はテスト終了まで変動することなく、
その電圧を維持し続けます
。非常に優秀な出力特性だと言えます。
「+3.3V」は主にマザーボード上のICなどへの電力供給に使われますが、パソコンに接続される機器は全てマザーボードに接続されていると言っても過言ではなく、その安定動作の為には安定した電力供給が不可欠ですから、この結果はすばらしいですね。

次に「+5V」です。
2007-07-15-11h41-Volt5.png
こちらも優秀な結果でした。定期的に電圧の変動があり、テスト終了間近で若干の乱れがありますが、最後まで規定電圧を下回る事がありませんでした。
「+5V」はマザーボード、HDD、光学ドライブなどに使われる電力ですが、特にHDDに供給される電圧が不安定になると速度の低下や、異音の発生などにも繋がりますし、最悪はHDDの寿命を縮めてしまう場合もあります。高負荷でも安定した電力を供給できる事は非常に重要ですね。

最後に「+12V」です。
2007-07-15-11h41-Volt12.png
「+12V」はパソコン内部でもっともふんだんに使われる電圧です。その中でも特に重要な物がCPUとビデオカードですね。この2つは電力消費が非常に大きい上に、重要度も高いですから、高スペックになればなるほど、この「+12V」を如何に安定して供給できるかが重要になります。
結果は定期的な変動があり、一部規定電圧は下回る事はあるものの、それも短時間で、一時間の間、非常に安定した電圧を供給していました。
低価格な電源の場合、この「+12V」の供給がしっかりしているかが非常に不安なのですが、この『剣山』は価格を感じさせない、良好な結果となりました。

最後に静音性も調査してみました。
あまり静かでない店内で且つ簡易騒音測定器を使用して測定しましたので、あくまで参考とお考え頂ければ幸いです。マイクは電源ファン部4cmぐらいの所に置きましたので、CPUファンなどの音も拾っている可能性が高いです。結果は以下の通りです。

○アイドリング時 46.7db
○高負荷時    46.9db
(暗騒音 43db)

主観にはなりますがかなり静かな方ではないかと思います。むしろCPUファンやビデオカードのファンの音の方が気になったぐらいですね。数値にも表れていますが、総じて音量の変化が無く、可変速ファンではありますが、相当に長時間負荷がかからないと、高速では回転しないようです。


○まとめ
実際に測定をしてみた結果を見て今回は非常に驚きました。
この結果にも店長さんも驚いていたようです。(笑) 特にデータは見ずに直感で仕入れてきたようです。(ぉ)
しかしながら店長さんの眼力恐るべし、と言ったところでしょうか?

私としてはやはり「+12V」の出力が非常に安定している所に魅力を感じます。
雑誌などのレビューを見ても低価格電源は規定値が出ていない上に変動が大きいものが多数ありますので、この価格帯で比較的大容量、且つ出力の大きい物が手に入るのは大きいですね。
『構成はオーソドックスなんだけど、ビデオは強力な物を積んでいる。』と言ったゲームマシンユーザーの方にはお勧めだと思います。ケーブルの量もちょうどよくて、配線しやすいですし。
価格が安い事は古いマシンの交換用にもおススメできますね。

低価格電源は中々定番と言う商品が無いのですが、もし迷っておられる方がおられたら、
この『剣山600W』は如何でしょうか?


※検証結果はあくまでも参考値です。
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■昔はよかったかも その1

いつもご覧頂きまして有難う御座います。
暑さとジメジメは激しくなる一方の今日この頃、皆様は如何お過ごしでしょうか?

私は最近はもうエアコンを点けないと、夜なんかは全く寝られません。
そのせいなのかもしれませんが、1年ほど前にやらかしてしまった腰痛が再発してしまいました。
いわゆる「ヘルニア」様なもう動くのも無理!というほど酷い物ではないのですが、
腰の辺りに常に鈍痛が走ったり、だるい感じが抜けず、中々に辛いです。
で、このままほって置いても辛いだけですので、いきつけ(?)の接骨院に顔を出してみました。

先生に聞かれたのは「今はどんな仕事やってるの?」と聞かれたので、
「まぁ、重いもの運んだり、中腰になってネジ締めたり、デスクワークとかいろいろですねぇ」と答えたら、
見事に腰に負担が掛かる事ばっかりらしく、「無理すんな!」と言われてしまいました。
早い話が仕事すんな!って事になってしまうわけですが、それをしてしまう腰痛どころか、毎日の生活が苦しくなってしまうので、とりあえず仕事は無理をしない方向で、何とか自宅での生活を何とかしよう!と思い立ったわけです。

私の自宅は和室なのですが、お医者さんに言わせるとこれがあまりよくないそうです。
どうしてもあぐらをかいて座ったりすると、体勢が前かがみになってしまうので、腰に負担が掛かってしまうらしいのです。
また私は自宅でパソコンを使う際は和室用のパソコンラックを使用しているのですが、これがまたよろしくないとの事で・・・。
座椅子っていうのも考えましたが、これがまたいいのが無い上に非常に高いです。

もうこうなると家をリフォームするか、パソコンラックだけでも変えるかという話になってしまいますが、
洋室用のパソコンラック意外とかさばるうえに、これがまたあまり和室に合わないんです・・・。
「もうパソコンが机なら良いのに・・・。」と思った瞬間、思い出しました。

「そういえばデスク型のパソコンケースがあったよね」
それがこれだ! 1・23

Prism2.jpg

ぱっと見はおしゃれなテーブルにしか見えません。しかし立派なPCケースなのです。
この商品は『Windy PRISM(ウィンディ プリズム)』といいます。

『Windy』と言えば自作PCに詳しい方はご存知かと存じますが、自作PCに高級アルミ製ケースという新風を吹き込んだ、いわば『伝説のブランド』です。
その『Windy』が自社の技術の全てを投入し、満を持して発表したのがこの『Prism』なのです。
パソコンと言えば、どうしてもデスクが必要になってしまうわけですが、
『それならばデスクをパソコンにしてしまえ!』というある意味、的を得たコンセプトです。

問題のPC収納部(?)ですが、天板の下になっています。通常の机ですと引き出しとかになっている部分ですね。こんな感じです。
prism3.jpg
テーブル面がスケスケで内部が見えていますが、これは撮影用にこうしてる訳でなく、
天板はなんと『10mmの強化ガラス製(!)』なのです。耐加重は250kgで重いものを乗せても安心です。
規格はATX対応で電源も通常の物が取付出来ますので、ハイエンド仕様にも対応できます。
ドライブ取付ベイもHDD取付用の3.5インチシャドーベイが4つ、光学ドライブ用の5インチベイが3つと、
充実しています。

この『Prism』初期モデルの発売は2000年でした。まさに自作PC華やかなりし時の発売でした。
パーツは百花繚乱、このプリズムも大いに注目されましたが、モニターは『ブラウン管』、『マウス・キーボードは有線が当たり前』、しかも『お色はもっさいアイボリーが主流』と、プリズムの革新的なデザインにはとても合わせれない代物ばかりでした。

PCパーツも今でこそ、基盤はカラフルで、ケーブルも色つき、凝ったデザインのヒートシンクなど、見られる事を意識した物が多いですが、当時は『マザーボードは緑か茶色』、『ケーブルは灰色』、電源ユニットは金属丸出しと、とても外から見て綺麗と感じる物ではありませんでした。

この様にあまりに独創的(独走的?)であったためか、或いは当時の販売価格が約12万円(!)と超高価であった事から、話題性はあったものの、大きな流れとはなりませんでした。
ただコアな人気はあったためか、その後、マイナーチェンジを繰り返しながら、2005年まで生産が続けられましたが、現在は残念ながら生産中止となっています。

この様に早過ぎたコンセプトのプリズムですが、現在のPC事情であれば非常に魅力的なPCが作れるのではないか?と思えてきます。

先ずモニターですが現在はほぼ液晶になっています。薄型でスタイリッシュなモデルも出てきていますので、ブラウン管のような無骨な物がプリズムの上を占拠する事も無いですね。
最近は安価になってきたモニターアームやマウントを使えば更に省スペースを狙えるかもしれません。

次にキーボード・マウスですが、こちらも無線で安価な物が出てきていますし、デザインもいいものが出てきています。送信機の小さいBlueToothを使えば、プリズムの上には、キーボード・マウスのみなんていうのも実現可能ですね。

家具に近づいてくると如何しても気になるのが、動作音ですが、現在は静音ブームでもあり、静音ファン、ファンコントローラなどよりどりみどりです。
ご覧いただいたとおりプリズムの内部は非常に余裕のある設計になっていますので、熱対策も比較的簡単に出来そうです。

また天板ガラスを通して光り輝くLEDやパーツの動き、また配線の美しさを見て悦に浸ると言う、楽しみ方も可能でしょう。(w)

この様に考えただけで夢が広がるプリズムですが、発売元様が少しゴタゴタしている事もあり、
再販は今の所、残念ながら期待薄のようです・・・。
昔よりもパーツの選択肢は増えましたが、コンセプトとしてはオーソドックスな物ばかりになってきています。自作PCのファンとしてはこういったとがった製品が出なくなっている事に一抹の寂しさを覚えます。

またこういった『夢』のある商品が世の中に登場する事を期待したいと思います。


※今回取り上げた商品は既に入手不可能です。
お問合せにはお答えできかねますので、悪しからずご了承ください。

■J&W JW-RS780UVD-AM2+

いつもご覧頂きまして有難う御座います。
第二回はマザーボードでお送りしようと思います。

今回取り上げる商品はJ&W社製『JW-RS780UVD-AM2+』です。
簡単に概要を言ってしまいますと、
AMD製CPU用のAMD780Gチップセット搭載MicroATX規格マザーボードとなります。

J&W社というと自作PCに詳しい方でもこのマザーが出るまでは殆どの方がその名前をご存じなかったのではないかと思います。(私も知りませんでした。。。)
この会社とマザーボードが取り上げられたのは毎年ドイツで開催される『Cebit』(セビット、パソコン関連の見本市)の記事でした。
冒頭でも書いたのですが、AMD780Gチップセット搭載MicroATX規格マザーボードという事で、
悪く言えば『どのメーカーも出しているマザー』でした。しかも日本ではマイナー(というかほぼ無名)のメーカーが取り上げられたのか?と疑問が生じます。
このマイナーメーカーのマザーボードが大きく取り上げられた理由、それは・・・。

内蔵グラフィック機能用のメモリがマザーボードに搭載されている

ということでした。これはAMD780Gチップセットでは標準でサポートされている機能なのですが、
この『JW-RS780UVD-AM2+』で初めて搭載されました。

あまり自作PCに詳しくない方ですと、『それがなんなの?』という事になってしまうと思いますが、
今までの内蔵グラフィック機能は自分が使うメモリーをメインメモリーから頂戴していました。
つまりパソコンに1024MBのメモリーが乗っているとすると、内蔵グラフィックの分が引かれた数値になるということですね。
今ではメモリが潤沢につまれているので、殆どそういうことはないと思いますが、
昔は内蔵グラフィックのせいで、ソフトの推奨動作環境をメモリの量が下回ってしまう、なんてこともあったのですよ。

逆に自作PCに詳しい方は『内蔵グラフィックなんて非力だし、メモリも食うし』と思われるかもしれません。
しかしながらこのマザーボードには『HybridCrossFire(ハイブリッドクロスファイア)』という、同じATI社製のグラフィックボードを搭載したときに、内蔵グラフィックがそれを支援してくれる、という非常に面白い機能も搭載されています。

この様にお手軽派からパワーユーザーまで、幅広い層にアピールできる魅力を持った、
『JW-RS780UVD-AM2+』についてレビューをしていきたいと思います。

先ずは外箱から・・・。
SN360136.jpg

結構きれいな外箱です。よくある安物メーカーのデジタル画像を拡大しただけのザラザラデザインとは
一線を画していますね。(笑) 128MBとATIの大きなロゴがまぶしいです。

次に内容物を・・・。
SN360137.jpg

取扱説明書、ドライバCD、IOパネル、シリアルATAケーブル(黒)1本、パラレルATAケーブル(80芯)1本、シリアルATA電源変換ケーブル1本、と最小限となっています。
新規組立で光学ドライブをシリアルATAの物にしようと考えておられる方は要注意ですね。
取扱説明書は全編英語です。また内容的にもあまり詳しくありません
組立て初心者の方はご注意を。というか覚悟して組み立ててくださいねっ!(はぁと) オエー

ではいよいよマザーボードの外観に・・・。
SN360138.jpg

基盤は青色です。ちょっとギガバイトっぽいデスネ。
一番最初に気づくのが、メインメモリのスロットがかなり特殊な配置になっています。
一般的なマザーボードですとCPUスロットの写真で言いますと下に横向きで付いているのが多いのですが、このマザーボードはCPUソケットの右側、しかも拡張スロットと平行の向きになっています。

それと対応してなのか、CPUソケットの冷却ファン取付部(リテンションといいます)が、90度回転して装着されています。
これですとCPU付属ファンのような上から風を当てるタイプで、ヒートシンクが大きくないCPUファンであれば問題ありませんが、横から風を当てるタイプや大型のヒートシンクを持つCPUファン風の向きが有効に生かせなかったり、干渉して付けられなかったりする可能性がありますので要注意ですね。

マザーボード全体に目を移してみると、小さなマイクロATX規格としては高機能なだけに、かなりぎっしりと詰まっています。
それでもPCI-Express(PCIエクスプレス)スロットは長いビデオカードを装着しても、シリアルATAのコネクタに干渉しにくいような配置になっていたり、最近は大手メーカーもおざなりになっている部分にも気を使っている様子が見え、好印象です。
また発熱が大きい部分にはしっかりと大きめのヒートシンクがつけられており、パワーユーザーも意識した設計になっている事が伺えます。
コンデンサやループコイルは多くが通常の電解コンデンサやむき出しの物ですが、電源部分にはアルミ固体コンデンサとシールドされたコイルが使われており、むやみに高価なパーツを使い、全体のコストを上げるのではなく、重要な部分にこそコストをかける、という設計理念があるように感じますね。

次は信頼性の高いマザーボードのバロメーター(だと思う)、電源周りを。
SN360139.jpg

前述した通り、の部分のコンデンサーとコイルは耐久性のよい物がふんだんに利用されています。
CPUに電力を供給するVRMは3フェーズとなっており、マイクロATXのマザーとしては強力で、
また基盤も大きなスペースが割かれています。
こういったこだわりの為にメモリソケットなどが変則的な配置になっているのだとすれば、
かなりの物ですね。

次に外部コネクタ部分を・・・。
SN360140.jpg

見慣れない液晶パネルが付いていますが、これは『POSTリポーター』というもので、
2桁の英数字でPCの起動が途中で止まった場合、そのコード表を見る事で、どの部分で止まってしまったのか、原因を探る事が出来る、というものです。
よくパーツを組み替えるパワーユーザーの方やオーバークロッカーの方には便利な装備かもしれません。
余談ですが、この機能はあくまでもパソコンが起動するまでの問題を教えてくれる物ですので、
「なんだかOSが不安定」「青い画面が出る」等の問題は診断できませんので、お間違いなく。

内蔵グラフィック機能の出力コネクタはD-Sub、DVI-D、HDMIと一通り装備していますので、
出力するモニターを選びませんね。
ただ、シリアルポート、パラレルポートといった旧規格は全廃されていますので、これらで接続する機器をお持ちの方はご注意を。
サウンドは豪華な多チャンネルサラウンド仕様です。こういったコンパクトなマザーボードでは真っ先に削られる機能ですが、しっかりと装備されています。
POSTリポーターと合わせて見ても、かなりヘビーなユーザーを意識しているようですね。

では実際に組み立てて、レビューをしていきたいと思います。
今回は以下のような構成でテストを行っています。

CPU AMD PhenomX3 8450
メモリ PC6400 DDR2 2GB
VGA 内蔵グラフィックを使用
OS  WindowsVista HomePremium SP1 (x86)

さ、組立てが終わりました。(笑)
では、先ずはBIOS設定ですね。電源ON!お、画面が出ましたよ。
『ピッ!』 あれ? BIOS画面が出てから起動のビープ音がなります。

自作PCに詳しい方ならお分かりになるかと思うのですが、
一般的なマザーボードですと大体『ピッ!』と起動のビープ音がなってから画面が出るのですが、
このマザーボードはどうやら違うようです。
「だからどうなんだ?」って事なんですが、ビープ音はなんらか問題があって起動がとまった場合にも鳴りますので、画面が出てから鳴られると、ちょっと『ドキッ!』とします。

と一発軽いジャブをいただいたところで、BIOS画面です。
(すみません。うまくスクリーンショットを取れませんでした)。

BIOSはAMI製のカスタムBIOSです。
このAMIBIOSですが、個人的にはメニューの階層が深くて分かりづらく、あまり好きではないのですが、
このJ&W製では多機能な為か、更に複雑化しており、また設定項目も独自の言い回しが多いので、目的の項目を探し出すのにかなり苦労します。
今回は内蔵グラフィックのメモリ割り当てをメインメモリとオンボードメモリ両方から使う、設定にしようとしたのですが、大変でした。。。

OSのインストールですが、こちらは最新のVistaということもあってか、画面の指示に従うだけで、
トラブルも無く進んでいきます。
ちなみにこのマザーボードの対応OSはドライバの関係でXP、Vistaのみとなっていますので、ご注意ください。

さてOSのインストールも終わりましたので、デバイスドライバのインストールですね。
早速付属のCD-ROMを投入投入。
SN360147.jpg

自動再生でメニュー画面が立ち上がりました。
インストールするドライバは『マザーボード統合ドライバ、サウンドドライバ、LANドライバ』の3つで良いようです。
では、先ず一番上のマザーボードのドライバをクリッククリック♪
SN360149.jpg

お。ドライバのある場所のフォルダが開きましたね。うんうん。

・・
・・・
・・・・

あれ、何も起こらない。なんで?なんかおかしい?ホワイ?
うん、こういうときはCDを入れなおして、やり直してみよう。
あれ、やっぱり同じ・・・。

どうやら自動では入らず、自分で実行ファイルをクリックしないといけないようです。 orz
メニューが自動で立ち上がったので、てっきり自動で入れてくれると思いましたっ!
しかもタチが悪いのはサウンド・LANのドライバフォルダにはこのマザーには使用しないドライバも一緒に収録されている、という事です。
一応、英語の「ReadMe」にはどれを使うかは書いているのですが、まぁなんというか、オートでランチャーまで開いておいて、フォルダを開くだけ。というフェイントに脱帽です。

では、何とかドライバソフトもインストールできましたので、ベンチマークの結果なども・・・。
先ずは実用ソフトを使用したときのような負荷を掛けてくれる『PCMark2004』です。
b.jpg

現在の主力CPUであるCore2DuoE8400を搭載したPCが大凡7000ぐらいを出しますので、
それから比べるとちょっとさびしい結果ではありますね。
ただこのベンチマークはCPUのパワーに依存するところが多いので、あくまで参考という事でお考え下さい。4000もあれば実用でストレスを感じる事は殆どないと思います。

次は内蔵グラフィック機能の性能を見る為に『3DMark06』を実行してみます。解像度は1280X1024で測定しています。
a.jpg

ご覧の通り、やはり専用のグラフィックボードとは比べ物にならない数値が出てしまいました。
しかしながら現在でも相当に負荷が掛かるこの3DMark06ではほんのちょっと前の内蔵グラフィックでは動作させる事も無理でした。そう考えると内蔵グラフィックの進化を感じます。
しかしながら一級線の性能を持っている訳ではありませんので、3Dゲーム等をバリバリやる。といった方はグラフィックボードの追加を検討された方が良いようです。

では、もうちょっと動作が軽いネットゲームではどうなのか?
こちらは『大航海時代Onlineベンチマーク』で測定します。解像度は同じく1280X1024で行っています。
c.jpg

これはかなりいい数値が出ました。
大体トータルスコアが300以上あると非常に快適にプレイできるとの事ですので、
今現在よく普及している19インチの液晶モニターで快適に遊べるというレベルでしょうか?

・まとめ
正直今のマザーボードは殆ど性能を左右するほどの影響力が無く、中々レビューが難しかったです。
その為、ちょっとベンチマーク関連は消化不良気味な記事になってしまいました。スミマセン・・・。

使い勝手に関しては「分かりにくいBIOS」、「あまり親切でないインストールCD」の点で、あまり自作PC初心者の方にはおススメできないかな、という印象です。
ただ凝った基板設計やHybridCrossFire等のマニアックな機能は逆にハイエンドユーザーや少し変ったマザーボードが欲しいという方にはおススメですね。
内蔵としては強力なグラフィック機能、多チャンネルサウンドなど豪華装備ですので、上に書いたような点が、気にならない方には面白い選択肢だとも思います。

価格もそれほど高くないので、サブマシンのベースとしてとして遊び心が欲しい方には面白い商品、と思いました。
まだJ&W社からはこれ以外の商品のアナウンスがありませんが、今後注目していきたいですね。

※テストの結果は性能を保証する物では御座いません。

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今日もご来場ありがとうございます。

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